緊急避妊
コンドームの破損・脱落や避妊をしない性行為などに応急に対応する方法です。
従来は「ヤッペ法」という方法で緊急避妊するしかありませんでしたが、 2011年5月より新しく「ノルレボ錠」という薬剤が使えるようになりました。 アジアでの未承認国が北朝鮮と日本だけだったというほど、わが国での発売が遅れていましたので朗報です。
ヤッペ法とノルレボ法の違い
胃腸系の副作用に大きな差があります。 ヤッペ法は性交後72時間以内(最長120時間)に12時間あけてプラノバール2錠を2回飲む方法です。新しいノルレボ法は性交後72時間以内(最長120時間)に1錠を1回飲むだけです。
大きな違いは、海外の報告ですが、服用後の吐き気がヤッペ法で30~50%(当院では工夫があり、ここまで多くはありません)、ノルレボ法で3%前後と大きな違いがあります。嘔吐がヤッペ法で10%前後、ノルレボ法でほぼゼロ、また頭痛がヤッペ法で2%、ノルレボ法で0.3%です。
妊娠予防効果
日本家族計画協会の報告では妊娠率はヤッペ法が2.6%、ノルレボ法では2.1%でした。妊娠予防効果は性行為の時期にもよりますが、80~90%です。
価格に違いがあります
【ヤッペ法】 7,000円(税抜)/当院では吐き気止めの薬を含みます。【ノルレボ法】 13,000円(税抜)